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サンパウロ

立地こそが鍵

2026年の大統領選挙を巡る拮抗した情勢により、ブラジルのビジネス環境には一定の不確実性が生じていますが、サンパウロの内装市場では依然として高い需要が維持されています。新規供給が進むなか、働き方の変化も相まって、企業が自社専用の新たなオフィスへ移転する動きが広がっています。中仕様内装の平均コストは現在、1㎡あたり11,216ブラジルレアルと推計されています。 こうした移転需要の背景には、競争が激化する労働市場において人材を惹きつける必要性があります。従業員は交通利便性の高い立地や、周辺に飲食店などが充実した環境を重視しており、建物そのものの改修だけでは、立地による価値の差を埋めることは困難です。

サンパウロは、ブラジルにおける内装市場回復の中心的な都市の一つでもあり、オフィス回帰の動きが顕著に進んでいます。特に金融およびテクノロジー分野では、対面勤務を求める動きが強まり、人材獲得競争の中でより高仕様の内装への投資が加速しています。魅力的なリフレッシュエリアや、コーヒーを楽しめる空間、持参した食事を準備できる設備といった共用設備・サービスが充実したオフィスは、その分コストを押し上げる要因となっています。現在、プレミアム内装の平均コストは17,352ブラジルレアル/㎡に達しています。 一方で、法務分野も内装需要の活発なセクターの一つですが、そのニーズには特徴があります。多くの法律事務所ではハイブリッドワークへの柔軟な対応が維持されているため、デスク数の拡大よりも、コラボレーションに適した質の高い空間づくりに重点が置かれています。


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