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新築か改修か、その判断

トロントはカナダにおいて最も内装コストが高い市場であり、高仕様内装は1平方フィートあたり435カナダドルに達しています。バンクーバーもこれに続く水準(433カナダドル)にあり、いずれの都市も競争力のある市場ではあるものの、米国市場と比較すると依然として抑えられた水準に位置しています(例えば、米国内で最も低コストとされるダラスよりも安価)。

トロントでは、高品質なオフィス空間への需要が引き続き高まっており、多くの企業が対面勤務の比重を再び高めています。しかしながら、オフィス供給の制約や、サステナビリティを重視した政策環境を背景に、新築ではなく既存ストックの改修を志向する企業が増加しています。市場全体としては安定しており、顕著なインフレ圧力は見られていません。

こうした流れを後押ししているのが、トロント市が推進する「Deep Retrofit Challenge」です。この競争型のプログラムは、建物のエネルギー使用量を半減させることを目標としており、大規模かつ本格的な改修への信頼感と投資意欲を高めています。 もっとも、改修を選択する場合においても、短期的なコストへの視点は依然として重要です。企業は、自社にとって必要な機能や空間の本質に立ち返り、その前提を明確にすることで、投資対効果を確保することが求められます。


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